やりたくないことから逃げる生き物

心理学、認知科学で脳でも確認された創造的回避(critical avoidance)という心理行動があります。やりたくないこと、苦痛なこと、恐怖、嫌なことから人間はどんなことをしてでも避けようと本能的に行動します。その際、すごい巧妙な言い訳や、なんらかの事情を生み出すことで回避します。例えば学校に行きたくないから仮病をする。しかもかなりすごい対策をして、みたいなものです。

勉強は『勉めて』『強いる』と書きます。どんだけ強制させんだよって感じの言葉ですが、強制的・抑圧的なものを人間は苦痛に感じます。『やらなければならないから勉強をする』というのは、『やりたいから数学をやる、本を読む』といって学習することに、どうしたって敵いません。やりたいという気持ちは、統計でも確認されているように、かなり生産的なのです。勉強したいと成らない限り、学生の生産性や学習効率は上がらないのです。