すぐに答えを求める癖

新規の生徒さんなどを指導していた時、解けない問題に遭遇すると答えを教えてもらるまで待っていたり、「答えは?」「何+何=は何?」といった感じで答えを聞いてくる子が居ます。そういう時は絶対に答えも解き方も教えないで、自ら取り組むようにさせます。すると大体解けるのですが。

これが高校生になると、試験に取り組むとなると答えと解き方を暗記するということがすっかり習慣になります。最悪勉強にすら取り組まなくなりますが、良くて解き方を先生から教えてもらって、それを覚えていざ受験となります。勿論、解ける問題は解き方と答えが解るものだけです。考えなくては解けない問題は解けません。

今までは、それが偏差値60の名門校でさえ、上記の方法を完璧にすれば受かっていたのですが、残念ながら2020年からはそうはいきません。現在の中学一年生以下は全員、考えなければ解けない問題に取り組んでいかなくてはならなくなるからです。

もっと言えば、大学でさえ考えずに過ごし、終いに就活の時でさえ大学のサポートセンターに付きっきりで「面接の仕方」を覚えていざ就活という学生は山ほど居ます。彼らは大学を教科書を写してレポート、試験に挑み単位を貰うのです。偏差値60の名門校でさえ、そういう授業が珍しくありません。

極端な話になっていますが、本当に珍しくない話なのです。